創設者の礼拝堂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 15:44 UTC 版)
創設者の礼拝堂(ポルトガル語表記でCapela do Fundador)は、1426年から1434年にかけて、ジョアン1世の指示のもと、フュゲットが建設したポルトガルで最初のパンテオンである。フランボワイヤン式とイングランドの垂直様式の調和を見ることができる。礼拝堂は、3つの格間と中央の8本の支柱によって控え壁が設けられた八角形の空間に分けられる。8本の支柱にはアーチ(ヴォールト)がかけられており、クロケットと呼ばれるゴシック建築に特有の装飾が施されている。中央には、ジョアン1世と王妃のフィリパ・デ・レンカストレ(フィリッパ・オブ・ランカスター)の棺が置かれている。当時のポルトガルとイングランドの良好な関係を象徴している紋章が見て取ることができる。墓には、ジョアン1世のモットーであるPor bem(For the better)と王妃フィリパのモットーであるYl me plet(I'm pleased)が繰り返し彫られている。 ジョアン1世と王妃フィリパの墓の南側には、ペドロ王子、エンリケ航海王子、フェスで客死したフェルナンド聖王子の墓がある。また、歴代のアヴィス家の国王であるアフォンソ5世、ジョアン2世(ただし、墓の中身は、半島戦争の際に遺骨を捨てたため、空っぽである)、17歳の若さで夭逝したジョアン2世の息子であるアフォンソ王子の墓もある。
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