剤型・用途
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 01:07 UTC 版)
疼痛患者には麻薬施用者免許証を取得している麻酔科医師によって、フェンタニルの注射剤は麻酔、鎮痛に使われる。鎮痛効果の強さと血漿半減期の短さから、刻一刻と変化する侵襲に対応しやすく、手術中の鎮痛薬に適している。特に全身麻酔の場合人工呼吸器を使用するため、副作用の呼吸抑制も無視できる。 患者には、基本的にモルヒネの錠剤、散剤等を経口投与での服用を暫く行わせた後で使用する。パッチ剤は癌性疼痛の緩和に使われる他に、難治性慢性疼痛患者の疼痛緩和の治療にも使われる。特に経口オピオイドが使えない患者や、長期に渡る治療が必要な慢性疼痛の患者に有用である。パッチ剤は商品名デュロテップMTパッチ(3日起きに張替え)、テープ剤の商品名フェントステープ(1日で張替え)がある。 経口投与も可能であり、舌下錠が市販されている(商品名アブストラル)。医師が行う処方通りに使用する限り、強い依存症状を訴える患者は居ない。
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