前期:『論理哲学論考』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 16:45 UTC 版)
「ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン」の記事における「前期:『論理哲学論考』」の解説
詳細は「論理哲学論考」を参照 原題は " Logisch-philosophische Abhandlung/ Tractatus Logico-Philosophicus " である。 『論考』は数字が振られた短い断章の寄せ集めとして構成されているが、ウィトゲンシュタインによれば命題 4 に対しては 4.1、4.2 …が、4.1 に対しては 4.11、4.12 …がそれぞれ注釈・敷衍を加えるといった関係になっており、したがって(その番号付けがどこまで厳密なものかはさておき)『論考』中の小数点以下のない七つの断章こそ『論考』の基本主張だということになる。その七つの断章は以下の通りである。 「世界は起こっている事の総体である」" Die Welt ist alles, was der Fall ist." 「起こっている事、すなわち事象とは、諸事態の存立のことである」" Was der Fall ist, die Tatsache, ist das Bestehen von Sachverhalten." 「事象の論理像が思想(思考対象)である」" Das logische Bild der Tatsachen ist der Gedanke." 「思想は有意義な命題である」" Der Gedanke ist der sinnvolle Satz." 「命題は諸要素命題の真理関数である」" Der Satz ist eine Wahrheitsfunktion der Elementarsätze." 「真理関数の一般形式は [ p ¯ , ξ ¯ , N ( ξ ¯ ) ] {\displaystyle [{\bar {p}},{\bar {\xi }},N({\bar {\xi }})]} である」" Die Allgemeine Form der Wahrheitsfunktion ist : [ p ¯ , ξ ¯ , N ( ξ ¯ ) ] {\displaystyle [{\bar {p}},{\bar {\xi }},N({\bar {\xi }})]} " 「語りえないことについては人は沈黙せねばならない」" Wovon man nicht sprechen kann, darüber muss man schweigen."
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