利益目的ウイルス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 06:19 UTC 版)
以下に利益目的ウイルスの例をあげる。 無限連鎖講(ネズミ講) 無限連鎖講は一般にネズミ講と言われ、ピラミッド型の組織の会員が、新たな会員を勧誘して会費の徴収をし続けることで利益を得る。例えば、ピラミッドの頂点に一人が立ち、その下に二名、その二名の下にそれぞれ二名ずつ計四名、その四名の下にそれぞれ二名ずつ計八名、といった組織をつくる。会員は全員で15人である(1+2+4+8=15)。新会員を16名集め、新たな会員から得られる金を会員全員に配り、頂点の人が脱退してピラミッドは二つに分裂する。これを繰り返していく。 これは会員を倍々に(指数関数的に)増やす必要があり、最終的に勧誘が不可能になり破綻する。2010年現在日本やアメリカにおいて無限連鎖講は違法である。 連鎖販売取引(マルチ商法) 連鎖販売取引はいわゆるマルチ商法であるが、日本やアメリカでは連鎖販売取引自体は違法ではない。連鎖販売取引は、ネズミ講と違い、製品を販売するピラミッド組織である。先に登録した販売員が、新しい販売員を勧誘する。そして自分の勧誘した販売員から売り上げの何パーセントかを受け取るのである。アムウェイなどの企業が連鎖販売取引を採用している。 電話会社のキャンペーン ある電話会社と契約している人が、友達や家族もその電話会社と契約するように勧誘すると、割引サービスになるという仕組み。電話会社がこのサービスを宣伝すると、後はひとりでに自己複製という指数関数的な力で、契約者が増えていく。 持ち運び可能な携帯電話誕生以後は携帯電話の契約者が、また新たに開発されたスマートフォン等も、日本では各社キャンペーンにより契約者が増え、固定電話は減少傾向にある。
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