利用構想への対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/27 23:25 UTC 版)
「松尾鉱山跡地の森林化」の記事における「利用構想への対応」の解説
鉱山跡地は八幡平アスピーテライン脇に位置し、広大な原野は一般市民や県内外から来る観光客の目にとまりやすかった。広い荒廃地に目をつけた団体による重機を使う災害復旧の訓練施設つくり構想を皮切りに、観光牧場、修学旅行の自然体験、サーキットランド、はては心霊スポット探訪ツアーなどの利用構想が個別に多数表明され、公的なシンポジウムも開かれる等、広く関心を集め始めていた[要出典]。 この事態に、鉱山跡地を管轄する盛岡森林管理署は、錯綜する問題処理の対応を民間窓口に一本化するため、2002年から植樹活動に取り組み、全面的に協賛していた市民団体に対応を委ねることとした。 管理署からの働きかけを受けた(社)東北地域環境計画研究会は、志を同じくする友好団体である、NPO法人森びとプロジェクト委員会と、NPO法人岩手NPOセンターに呼びかけ、この三者で2008年2月1日、「松尾鉱山跡地再生の森協議会」を結成。2008年5月20日、盛岡森林管理署と、鉱害発生源対策を担う岩手県との三者で「松尾鉱山跡地における森づくりに関する協定書」を締結。 こうした動向が報じられると、広く共感を呼び、問題意識を抱えつつも森づくりに手を出しかねてた多くの市民が手弁当で自主参加し、全山120ヘクタールに及ぶ広大な鉱山跡地の森づくりが本格化した。
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