初期車の冷房化改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 07:53 UTC 版)
「阪神5261形電車」の記事における「初期車の冷房化改造」の解説
1975年の急行系車両の冷房化完了に続き、1977年には普通系車両で最初の冷房化改造を5261形の1次車で実施した。 改造内容は冷房装置を2次車と同様に、MAU-13Hを奇数車7個、偶数車6個搭載した。パンタグラフを冷房機器搭載のために下枠交差式に変更した。同時に、制御器を同年登場した5001形(2代)と同じ抑速制動付の東芝PE-30-2Aに換装した。2次車も同年秋にPE-30-2Aに換装されたことで、1系列内で3種類に分かれていた制御器を1種類に統一した。また、1978年までに列車無線を誘導無線 (IR) からVHFに変更している。 1次車の冷房改造によって、普通系車両の冷房化率は1976年までの4%から、1977年には5001形(2代)4両の新造と合わせて、一挙に前年の約5倍の19%に上昇した。運用も冷房車運用に代わったことで、早朝・深夜は2両、朝ラッシュ時から夕ラッシュ時までは4両編成で運行されるようになった。その後も冷房車の増備は続き、1980年から1981年にかけて5151形と5311形の冷房改造が実施され、1981年から1983年にかけては新製の5131・5331形も加わって冷房化率100%を達成した。
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