初期仏典時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/27 06:50 UTC 版)
クル国は、仏教の聖典『アングッタラ・ニカーヤ』の中で、十六大国のひとつに数えられている。しかし、ブッダの生きた時代には、領域はかなり縮小しており、政治的な勢力も小さいものであったと推測されている。しかし、首都とされるインドラプラスタ(英語版)(サンスクリット語 इन्द्रप्रस्त、パーリ語 इन्दपत्त インダパッタ)や、他にもハスティナープラ(英語版)(サンスクリット語 हस्तिनापुर、パーリ語 हत्थिनीपुर ハッティニープラ)など、発達した大きな都市を擁していた。 ユディシュティラの末裔と称する国王ダナンジャヤが、仏典においては言及されている。王族の一部には、仏教を信仰した者もいたことが伝えられている。ブッダはクル国においても教えを広め、『マハーサティパッターナ・スッタ』、『マハーニダーナ・スッタ』、『アーネンジャサッパーヤ・スッタ』、『マーガンディヤ・スッタ』、『ラッタパーラ・スッタ』、『サンマサ・スッタ』、『ドゥティヤ・アリヤーヴァーサ・スッタ』などは、クル国における説法の記録とされている。
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