初期オランダ版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/22 04:20 UTC 版)
「クロンファートのブレンダン」の記事における「初期オランダ版」の解説
最も早い時期にオランダ語で書かれたブレンダン伝説Des Reis van Sint Brandaen (オランダ語で聖ブレンダンの旅行)は、12世紀のものである。研究者たちは、現在失われた中世の高地ドイツ語文書がアイルランドから来たケルト的要素と結びつき、キリスト教要素と妖精話が結びついたとしている。Des Reis van Sint Brandaenには、ギャロウェーから来た聖職者ブレンダン(Brandaen)は、9年かけて世界をまわる旅行をしたとある。天地創造の奇跡を記した本を真実と信じなかった上に、その本を火中に投げた罰として、天使によって課せられた旅が始まった。天使は彼に、お前は真実を破壊したのだと言った。旅の中で、ブレンダンは世界の不思議と恐ろしさに遭遇した。体の半分を凍りづけされ、半分を火で焼かれるユダ、豚の頭、犬の脚と狼の牙を持ち弓矢を運ぶ人々、口の中に自分の尾をくわえて船を取り囲む巨大魚などに出会う。英語詩『聖ブレンダンの生涯』は、のちにオランダ語版から発生した物である。
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