冠詞と名詞の定形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/06 15:15 UTC 版)
「スウェーデン語の文法」の記事における「冠詞と名詞の定形」の解説
スウェーデン語では、たとえば英語で「定冠詞」と呼ばれているものに似た働きをする語はあるが、それは独立した語ではなく、名詞の後ろにつける接辞である。この接辞は共性名詞単数では-enまた-n,中性名詞複数では-etまたはtという形をとる(例:flaskan (ビン) brevet)。複数形につくときは文法性でなく複数形の語尾によってそれぞれ-na,-a,-enなどがつく(例:flaskorna(ビン),breven (手紙))。名詞にこの接辞のついた形を定形といい、つかない形を不定形という。 一方不定冠詞は英語と同様に単数形の名詞とのみ用い、名詞の前におかれる。共性名詞にはen,中性名詞にはettという形をとる。 形容詞が名詞の前にあって名詞を修飾し、かつ名詞を定形にする場合、-en,-etをつけるだけでなく、形容詞の前にさらにden(共性単数)det(中性単数) de(共中複数)をつけなければならない。(den nya flaskan(新しいビン)、 det nya brevet (新しい手紙), de nya flaskorna (新しいビン))där (そこ) とhär (ここ)が形容詞的に用いられて名詞を修飾するときも同様である。(den här flaskan (このビン), det där brevet (その手紙). 所有の-sがつかず不定形である単数形の名詞は、スウェーデン語に格の区別があるわけではないが、「主格形」と呼ばれることもある。
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