再集合化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/06 06:25 UTC 版)
「弱毒生インフルエンザワクチン」の記事における「再集合化」の解説
これらのウイルスは、マスターウイルス(MDV)と野生株ウイルスを低温状況下で一つの細胞に同時感染させることによって、各々の特徴を融合させる再集合化という手法で作成されている。特定病原体未感染卵(SPF)に、再集合体株を接種し、認可ウイルス複製目的で培養する。 A型インフルエンザには、Arbor/6/60-H2N2が、B型インフルエンザには、Arbor/1/66というタイプのMDVが使用されている。 低温馴化、温度感受性、および弱体化の表現型の元である6つの内部遺伝子断片は、MDVに由来する。また、2つの表面糖タンパク質、赤血球凝集素(HA)およびノイラミニダーゼ(NA)をコード化する2つの遺伝子断片は、野生型のインフルエンザウイルスに由来する。したがって、FluMist Quadrivalentに含まれる4つのウイルスは、MDVの複製特性および表現型特性を維持しつつ、2013-2014年に流行した野生株ウイルスのHAおよびNAを表現している。 TSおよびATTの表現型については、 A型のMDVは、3つの異なる内部遺伝子断片中の少なくとも5つの遺伝部位が、 B型のMDVは、2つの異なる内部遺伝子断片中の少なくとも3つの遺伝部位が、 特性に関連している。 そして両者において、3つの遺伝子断片中の5つの部位がCA特性に寄与している。
※この「再集合化」の解説は、「弱毒生インフルエンザワクチン」の解説の一部です。
「再集合化」を含む「弱毒生インフルエンザワクチン」の記事については、「弱毒生インフルエンザワクチン」の概要を参照ください。
- 再集合化のページへのリンク