再びマイルの頂点へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/03 15:56 UTC 版)
「ハビタット (競走馬)」の記事における「再びマイルの頂点へ」の解説
休養明けの8月中旬、ハビタットはフランスのクィンシー賞(ドーヴィル競馬場・1マイル)で復帰した。良馬場で行われたその競走で、ハビタットはフランスの牝馬ミゲを相手にこれを優勝した。 その翌週にはグッドウッド競馬場のウィルズマイルに出走、以前にも対戦したジミーレッピンや、1000ギニートライアルステークスなどに優勝した牝馬ルーシーローウなどと競い、最後の1ハロンで猛然と抜け出し、ルーシーローウを半馬身差抑えて優勝した。2着のルーシーローウ、それから僅差の3着ジミーレッピンはこの競走以降はすべて無敗を守った馬であり、そういった点でもハビタットがこの競走を制したことに大きな意味が付加された。 しかし、同競走の後からハビタットは急に落ち着きを失って常にそわそわしていた。レースに支障が出ると考えられたため、次の予定されていたクイーンエリザベス2世ステークスは回避することになった。そのため、ハビタットの最終戦となる次走はロンシャン競馬場のアーク・デイ(凱旋門賞の開催日)、フランスにおけるマイル競走の最高峰でもあるムーラン・ド・ロンシャン賞が選ばれた。 本戦の前夜には、アイルランドの競走馬生産者であったティム・ロジャースがハビタットの権利を100万ドルで購入したいという交渉を持ちかけていた。この競走に勝つことが取引の前提条件であったが、そのような条件を課すまでもなく、ハビタットは2馬身から3馬身の差をつけて優勝、有終の美を飾った。
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