共同国王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 02:29 UTC 版)
妻と共に共同君主である場合は王配ではなく(共同)国王なので区別を要する。この例としては以下の人物が挙げられる。 エルサレム国王フルク ボードゥアン2世の娘メリザンドとの結婚に際し、王配を拒否して国王を要求し、共同国王となった。女王に先立って死去し、2人の息子のボードゥアン3世が代わってメリザンドとの共同君主となった。 神聖ローマ皇帝ハインリヒ6世 女王コスタンツァの共同君主としてシチリア国王を兼ねた。女王に先立って死去し、女王の死後は2人の息子のフリードリヒ2世が皇帝とシチリア国王を兼ねた。 シチリア国王マルティーノ1世 女王マリアの共同君主。自身もシチリア王家の血を引く。マリアとの子はなし。女王の死後も条約を無視して単独で王位を保ち、マルティーノ1世の死後にはその父アラゴン国王マルティン1世がシチリアの王位を短期間兼ねた後に死去した。 フランス国王フィリップ4世 女王フアナ1世の共同君主としてナバラ国王を兼ねた。女王の死後は息子のルイ10世がナバラの王位を継ぎ、フィリップ4世はナバラの王位を失った。 ナバラ国王フェリペ3世 女王フアナ2世(フランス王ルイ10世の娘)の共同君主。女王に先立って死去し、女王の死後は2人の息子のカルロス2世が王位を継いだ。 神聖ローマ皇帝ジギスムント 皇帝即位以前、ハンガリー女王マーリアと結婚の後に自身もハンガリーの共同君主となった。女王の死後も単独で王位を保ち、マーリアとの子でないエリーザベトの夫アルブレヒトがハンガリー王位を含むジギスムントの君主位を全て継いだ。 ポーランド国王ヴワディスワフ2世 女王ヤドヴィガの共同君主。女王の死後も単独で王位を保ち、ヤドヴィガとの子でないヴワディスワフ3世が王位を継いだ。 ポーランド国王ステファン・バートリ 女王アンナの共同君主。女王に先立って死去した。子はなし。 アラゴン国王フアン2世 女王ブランカ1世の共同君主としてナバラ国王を兼ねた。女王の死後にナバラ王位を女王との子に自身の死まで譲らず、内乱となった。 アラゴン国王フェルナンド2世 女王イサベル1世の共同君主としてカスティーリャ国王を兼ねた。女王の死後はカスティーリャの王位は失い、イサベル1世との間の娘である女王フアナの摂政としてカスティーリャを治めた。 イングランド国王(兼スコットランド国王)ウィリアム3世 女王メアリー2世と同格の共同君主。自身も元来王位継承権を有し、女王の死後も単独で王位を保った。子はなし。
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