公式調査結果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 07:04 UTC 版)
「クルスク (原子力潜水艦)」の記事における「公式調査結果」の解説
他国艦艇との衝突によるものだとする海軍のしぶとい主張を最終的に押しのけ、政府が公表した報告書はこの事故を、高濃度の過酸化水素であるHTPが魚雷の不完全な溶接個所から漏れ出した際に発生した魚雷爆発によるものとした。報告書により、最初の爆発で魚雷室区画が破壊され第1区画にいた全員が死亡したことが判明した。爆風は第2区画へ、そしておそらくは空調通気口を通って第3、第4区画へも到達した。第2区画に位置する戦闘指令所にいた36名は全員、爆風により直ちに行動不能になり、ことによると死亡したと思われる。最初の爆発は区画内の室温を2,700℃以上にまで上昇させる火災を引き起こした。この熱でさらに5本から7本の魚雷の弾頭が誘爆し、TNT換算で2tから3tの爆発を引き起こした。この爆発はヨーロッパ中の地震計でマグニチュード4.2と計測され、はるか遠くアラスカでも検知された。
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