八仙東遊記
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八仙を題材にした小説には、戯曲『八仙過海』を元にした明の呉元泰による『八仙東遊記』がある。『東遊記』『上洞八仙伝』『八仙出処東遊記伝』とも呼ばれる。 全五十六回から成り、前半は八仙の得道伝が、後半では八仙が東海を渡る際、彼らと四海龍王との間に起こった諍いについて語られている。 ある日西王母の宴に出た八仙たちは、蜃気楼を見るために東海へと遊びに出る。だがそこで、藍采和が乗っていた玉版が東海龍王の太子に盗まれ、藍采和は捕らえられてしまう。呂洞賓は龍王と争い、藍采和を解放させたが、玉版は返されないままだった。龍王たちの行いに怒った八仙は龍宮に押しかけるが、そこで呂洞賓が東海龍王の太子たちを殺傷したため、東海龍王は軍勢を出して彼らを討とうとする。八仙がこれに応戦し、東海一帯を焼いたため、東海龍王は他の南海龍王・北海龍王・西海龍王と協力して戦い、八仙を破った。だが八仙たちが海に泰山を落としたため、龍王軍勢はまたもや敗北し、四人の龍王たちは天帝に八仙の行いを訴える。かくして天界側からは趙・温・関・馬の四大元帥が派遣され、また八仙側には斉天大聖が加勢し、騒ぎは大きくなっていく。
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