先住系本省人と漢族系本省人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 02:02 UTC 版)
「本省人」の記事における「先住系本省人と漢族系本省人」の解説
本来の意味での、台湾での「本省人」には、先住系本省人と漢族系本省人の二系統がある。前者は、もともと台湾島に居住していた、人口は小さいが文化的には多様なマレー=ポリネシア系の先住諸民族である。オランダ人統治期になると対岸の中国大陸から漢族が移民してきた。これはさらに二大分支に分かれ、一つは、福佬人である。福建省南部出身者(主は泉州府と漳州府)の母語を閩南語という。ただし総称としての閩南語には潮州語の流れがあり、これを含めた総称としての閩南語を福佬語ともいう。したがって台湾においては閩南人と福佬人は同義であり、閩南語と福佬語は同義である。もう一つが広東省北部出身で客家語を話す客家人の系統である。客家は、もともと黄河流域の中原地帯に住んでいた漢民族の一分支であり、たび重なる戦乱のあおりで各地に離散し、その子孫が世界各地で活躍している。台湾の客家語群には、「四県」、「海陸」、「饒平」の三系統がある。
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