傷害基準
自動車事故により発生した人体損傷の等級化を数値により表現したもの。本来はアナログ表現となる人体損傷をデジタル化による数値変換にして整理するために、アメリカ医師会やアメリカ自動車技術会などが考案し、AIS(簡略化傷害基準)とした。日本ではJAISとして1971年から採用され、前面衝突実験や側面衝突実験などで用いられているダミーを使用した、頭部傷害値(HIC)や胸部合成加速度についても基準値が定められている。アメリカではダミーに作用した頭部傷害値について、部重心加速度の立ち上がり特性と作用時間をもとに積分補正したHIC値として1000以下、胸部合成加速度は60G:3mm秒以下と規定している。
参照 HIC- 傷害基準のページへのリンク