備中高梁稲荷神社とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 備中高梁稲荷神社の意味・解説 

備中高梁稲荷神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/28 09:47 UTC 版)

備中高梁稲荷神社
所在地 岡山県高梁市落合町近似117
位置 北緯34度47分9.7秒 東経133度36分27.5秒 / 北緯34.786028度 東経133.607639度 / 34.786028; 133.607639 (神社)座標: 北緯34度47分9.7秒 東経133度36分27.5秒 / 北緯34.786028度 東経133.607639度 / 34.786028; 133.607639 (神社)
主祭神 稚産霊神
豊受姫神
倉稲魂神
社格 無格社
創建 寛弘元年(1004年)
本殿の様式 春日造
別名 近似稲荷神社
例祭 毎年12月第1日曜
テンプレートを表示

備中高梁稲荷神社(びっちゅうたかはしいなりじんじゃ)は、岡山県高梁市落合町近似117にある神社近似稲荷神社(ちかのりいなりじんじゃ)とも呼ばれる。社格は無格社[1]

祭神

歴史

1951年頃の霜月大祭における見世物小屋
ツノナスの果実
  • 寛弘元年(1004年)、花山上皇山城国紀伊郡三峰の稲荷大神(現在の伏見稲荷大社)を勧請し、社号を正一位稲荷大明神とされたのが始まり[4][3]。なお、同じく落合町近似にある八幡神社も花山上皇による創建とされる[5]。ただし、花山上皇が実際にこの地域を訪れたという確たる証拠は存在しない[6]
  • 以来備中松山城の鎮護社となり、代々の城主である三村氏水谷氏安藤氏石川氏板倉氏の各氏が社殿の造営や寄進を奉納し、備中松山藩の守護神として祀られていた[4]
  • 江戸末期から、境内前の高梁川では高瀬舟の行き来が多くあったことから、商売人が交通安全と商売繫盛祈願のために多くの参拝があった[4]
  • 2016年(平成28年)にフジテレビ系列で放送されたアニメ「バッテリー」では主要なロケ地の一つとなった[7]
  • 高梁市はフォックスフェイスとも呼ばれるツノナスの産地として知られる[8]。備中高梁稲荷神社は稲荷神社であり、キツネをシンボルとしていることから、ツノナスの出荷時期には順調な出荷を祈願する出荷進発式が備中高梁稲荷神社で開催される[9]

稲荷宮前の渡し

  • 川上郡落合村近似の下組(現・高梁市落合町近似下組)にある稲荷宮前の高梁川右岸と対岸(現・横町)を結ぶ渡船があった[10]
  • 明治中期から大正期を経て昭和初期に至るまで、渡船は露店や催物の活動の原動力となり、戦後もしばらくは営業が続いていた[10]
  • 1973年(昭和48年)8月には高梁大橋が架橋されたことで、現在は旧渡場へ下りる坂道が残っている[10]

境内

摂末社

境内末社として次の社がある。

  • 根精神社 - 縁結びにご利益のある、男性の神様を祀る
  • 下主神社 - 病気を治すご利益のある神様を祀る
  • 豊玉神社 - 安産にご利益のある、女性を守る神様を祀る
  • 若宮神社 - 歴代宮司の御霊社
  • 上主魂神社 - 健康と長寿にご利益のある神様を祀る

祭事

毎年12月の第1日曜には霜月大祭が催され、高梁市における年の瀬の風物詩とされる[12]

現地情報

所在地

交通アクセス

脚注

  1. ^ 高梁市史編纂委員会『高梁市史』高梁市、1979年、1075頁。 
  2. ^ a b c 御祭神”. 備中高梁稲荷神社. 2025年9月28日閲覧。
  3. ^ a b c d 高梁市史編纂委員会『高梁市史』高梁市、1979年、1084頁。 
  4. ^ a b c 由緒”. 備中高梁稲荷神社. 2025年9月28日閲覧。
  5. ^ 高梁市史編纂委員会『高梁市史』高梁市、1979年、1077頁。 
  6. ^ 高梁市史編纂委員会『高梁市史』高梁市、1979年、1086頁。 
  7. ^ 由緒”. アニメ「バッテリー」ロケ地案内. 2025年9月28日閲覧。
  8. ^ 「幸運もたらす? キツネ顔飾って 県内最大産地高梁でツノナス出荷」『山陽新聞』2023年10月3日
  9. ^ 県内トップ産地!びほくのフォックスフェイス ~フォックスフェイス出荷進発式~ JA晴れの国岡山、2024年10月1日
  10. ^ a b c 斉藤彰男「歴史探訪 高梁川水系に存在した旧渡船の調査」『高梁川』第61号、高梁川流域連盟、2003年、2025年9月28日閲覧 
  11. ^ 境内地”. 備中高梁稲荷神社. 2025年9月28日閲覧。
  12. ^ 高梁稲荷神社霜月大祭”. 高梁商工会議所. 2025年9月28日閲覧。

参考文献

  • 高梁市史編纂委員会『高梁市史』高梁市、1979年。 
  • 斉藤彰男「歴史探訪 高梁川水系に存在した旧渡船の調査」『高梁川』第61号、高梁川流域連盟、2003年。 

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  備中高梁稲荷神社のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「備中高梁稲荷神社」の関連用語

1
2% |||||

備中高梁稲荷神社のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



備中高梁稲荷神社のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの備中高梁稲荷神社 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS