側対歩の必要性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 16:34 UTC 版)
沖縄こどもの国・園長の比嘉源和は、「『側対歩』は馬の背中の揺れが抑え、沖縄の石畳の上でも馬に乗せた荷物が荷崩れしにくく、馬にも山や谷を歩く負担を減らす知恵として定着したのではないか」と推理している。また、日本装削蹄協会常務理事の楠瀬良(くすのせりょう)は、側対歩(そくたいほ)は沖縄在来馬が本来備えている自然な歩法では無く、馬への調教が必要で、個体差や、乗り手の乗馬術で優劣が生じる。そのため、琉球競馬は馬のフォームの美しさ、優雅さが評価の対象になったと考えている。 一方、石垣島の「波ん馬(なみんま)ホースライディング」によると、琉球競馬の側対歩は、完全に前後足をそろえる西洋でいうpaceという側対歩ではなく、西洋でトルト(tolt)とかアンブル(amble)とか呼ぶ走法で、「ハリアシ」と呼ばれる側対歩ではないかと推測する。ハリアシは前脚よりも後脚が先に着地する走法で、この走法は揺れが少なく、水の入った杯を騎手に持たせても水をこぼさないものであり、かつ馬に訓練を施すことが難しいものであり、できない馬もある。これが走法の素晴らしさを競った走法であるという主旨を主張している。ハリアシは石垣の馬にもできるものが実在している。
※この「側対歩の必要性」の解説は、「琉球競馬」の解説の一部です。
「側対歩の必要性」を含む「琉球競馬」の記事については、「琉球競馬」の概要を参照ください。
- 側対歩の必要性のページへのリンク