保湿の役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 21:00 UTC 版)
皮脂は、大部分がトリグリセリド、ワックスエステル、スクアレンから構成され、角質層を覆っている。皮脂の分泌の減少は、一般に女性20代後半、男性50代に始まる。 角質層では、天然保湿因子であるアミノ酸、ピロリドンカルボン酸、乳酸(また尿素)が水分を蓄えており、角質細胞を覆う脂質(角質細胞間脂質)がそれらの流出・蒸発を抑えている。ローションは角質層を通過しにくいが、角質層がない場合クリームよりローションの方が保湿効果がある。 つまり皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質によって皮膚は水分を保持しており、その中で皮脂の役割は小さいという指摘もある。 保水作用で、水分を保持する。グリセリン、アミノ酸、ヒアルロン酸など。グリセリンでは分子量が少なく、容易に角質に浸透する。 油脂膜で、水分の蒸発を防ぐ。油分、ワックスなど。 汗は自然な保湿剤だが、アトピー性皮膚炎では汗のかきすぎも皮膚に良くないことがあり、特に乾燥肌では足湯によって発汗機能を回復し水分を保持できるような保湿剤が良い。
※この「保湿の役割」の解説は、「保湿剤」の解説の一部です。
「保湿の役割」を含む「保湿剤」の記事については、「保湿剤」の概要を参照ください。
- 保湿の役割のページへのリンク