保温折衷苗代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 04:07 UTC 版)
イネの冷害対策として、昭和初期に長野県軽井沢町の篤農家、荻原豊次が考案した苗代。折衷とは、陸苗代(畑苗代)と水苗代の折衷という意味。荻原は、イネを早植をすることで冷温による障害やイモチ病への抵抗力が高まることに気づき、タネを撒いた苗代の上に油紙を置いて発芽時期を早める手法を見い出した。昭和二十年代以降、寒冷地や高標高地の農地に普及する中で、油紙をビニールに置き換えるなどの農業資材の革新や品種改良も進み、1カ月近く早く田植えを行うことができた地域も現れた。天候に極めて左右されやすい農家の経営基盤を安定化させたという点で革新的な農業技術であった。
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