係留型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/24 01:28 UTC 版)
設置された後もその場所にとどまりながら観測を行うブイ。シンカーで海底に固定され、異なる水深における水温や塩分濃度、流向・流速、風向・風速、日射などを自動観測し、人工衛星を通じて地上に送信する。漂流型と異なり、定期的なメンテナンスを必要とするため、コストの点では漂流型より劣る。 気象庁は1982年から2000年末までの20年ほど、日本近海の三点に係留気象観測ブイを設置していたが、コスト削減が最大の要因となったほか、衛星観測技術や漂流ブイの発達から、廃止されている。しかし、北米の太平洋地域(主にベーリング海)では、NOAAが10基近くを配備して、観測を続けている。赤道海域で海洋研究開発機構が中心となってトライトンブイ (TRITON、TRIangle Trans-Ocean buory Network) を展開した観測が行われていたが、2021年6月14日に最後のトライトンブイが海洋研究開発機構の海洋地球研究船「みらい」によって回収されたことが発表され、23年に渡る観測網の運用が終了した。
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