併用軌道による阪神電鉄の開業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 17:08 UTC 版)
「三宮駅」の記事における「併用軌道による阪神電鉄の開業」の解説
現在、一般的に三宮と呼ばれる地に駅を設けた最初の路線は、1905年(明治38年)開業の阪神本線である。それに先駆けて、1874年(明治7年)には後の東海道本線となる官営の鉄道が阪神間に開業していたものの、同線における三ノ宮駅は現在地より西に600mほどの場所(後に元町駅が設けられる地)に置かれていた。 阪神は当初、市街電車と同じ軌道法準拠で敷設された都市間電車(インターアーバン)であった。それゆえ、神戸市街においては岩屋駅以西で併用軌道を用いて路線が敷設されており、東海道本線に並行する形で雲井通八丁目(現在の三宮ターミナルホテル付近)に同線の終端として、この地に駅が設置された。このときは同線の神戸側終端であったため、神戸駅ないし神戸雲井通駅と呼ばれていた。後に現在のJRと同じ駅名である三ノ宮駅に変更された。 阪神は当初、集客のため神戸雲井通から先、神戸市街を循環する路線の敷設を計画していたが、神戸市街への路面電車敷設を目論む他出願者との競願となったことから協議が行われ、最終的に神戸市街の路線は神戸電気鉄道(後に市営化)が敷設することを決定、阪神は同社との提携で雲井通から200m南下した所(当時は滝道と呼ばれ現在は国際会館が設けられている地)に路線を延伸し、同地で接続を図ることとなった。その工事は1912年(明治45年)に完成し、同地に新たな神戸駅(滝道駅)が開設され、元の神戸駅(神戸雲井通駅)は三ノ宮駅と改称された。
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