併用軌道区間でのスタフ閉塞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 14:02 UTC 版)
「閉塞 (鉄道)」の記事における「併用軌道区間でのスタフ閉塞」の解説
単線の併用軌道(いわゆる、普通に道路上を走る路面電車)区間でスタフ閉塞を採用する場合、普通のスタフ閉塞ではスタフのある駅側から一個列車のみしか発車させることができないが、併用軌道区間の場合に限り続行標(後続の列車があることを示す、車両に取り付ける標識)を取り付ければ(スタフのある駅側からなら)列車を発車させてよいことになっている。スタフは同一方向に連続して運行される最後の列車に携帯させる。スタフのみで閉塞ができ駅間の通信も必要ないのは通常のスタフ閉塞と同じであるが、スタフのある駅側からならば同一方向に連続して列車を発車させることができる点では票券閉塞式にも似ている。なお、この方法は法的には「通票式」と称している(軌道運転規則第66条)。このようなことが認められているのは、併用軌道においては閉塞の概念が通常の鉄道とは全く異なっていることによる。法令により併用軌道区間では列車の最高速度が40km/hに制限されており、単線区間では正面衝突の危険はあっても追突は目視で十分避けられるとされているからである(同様の理由で、複線では閉塞設備自体不要である)。
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