作風全般
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 15:16 UTC 版)
少年誌においては、少年漫画向けのお色気シーンを前面に押し出したコメディテイストと少女漫画の流れを汲む心理描写・演出を併用し、男女両方からの目線を考慮している作風である。もっとも、河下自身は「キャラクターの内面を描くとどうしても暗くなる」ものらしく、シリアスな展開よりも明るい展開が好みであり、「『感動した』と言われるより(瞬間的に悦に入るという意味で)『面白かった』と言われる方がいい」と語っている。特にこれらを活かして描かれる女性キャラクターは根強い人気を集める。 前項のように、デビュー当初はボーイズラブ作家であり、作風の大きな転換点は、「今みたいな漫画」と語る少女漫画誌『ぶ~け』への移籍であったとうかがえる。ただし、自身は元々少女漫画家の志望であり、男の子を描けるようになったのは「ずっと後」との事である。『ぶ~け』時代は担当編集に恵まれた事もあって好きに描いていたらしく、現在にも共通するというその作風は河下にとって自然体に近いようであるが、『ぶ~け』においても『ジャンプ』においても「浮いている」と自己分析している。 また、少女誌・女性誌での活動では、上述したような1997年から2000年始めの約2年強での活動と、2015年からの再開後とは作風が大きく異なっている。特に再開後は女性キャラを押し出さないばかりか、暗い鬱蒼とした感情描写を軸とした作風になっている。
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