作業員の殺害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 01:41 UTC 版)
「福岡連続保険金殺人事件」の記事における「作業員の殺害」の解説
1979年(昭和54年)、ギャンブルに凝っており事業も失敗して6,000万円の借金を持っていたB(当時42歳)、同じく金に困っていたC(当時44歳)、Bに金を貸していた浜田は共謀して、Bの経営する土木会社の作業員に多額の保険金を掛け、殺害する計画を立てた。CはBの会社の元従業員で、Bとは30年来の付き合いがあり、当時は1億円近い借金を負って、暴力団幹部などから強く返済を迫られていた。 4月17日に、身寄りがないとみられたK(当時37歳)を作業員から選び、Bを受取人として三井生命の災害の特約付きの6,000万円の保険契約を結び、第一回目の保険料として約3万円を払い込んだ。そしてKが酒好きであることに目を付け、酒に酔って路上をふらふらしていたところを轢き逃げされたという筋立てを計画した。 5月8日の夜、B宅で打合せをし、作業員宿舎にいたKに酒をたっぷりと飲ませた。Kが泥酔して意識不明の状態になると、Cの小型ダンプカーに乗せ、福岡市東区箱崎六丁目の、九州大学体育館裏の市道へと運んだ。そして9日午前3時頃、人通りのないことを確認した上でKを降ろして路上に寝かせ、ダンプカーで轢殺した。 しかし三井生命のほうでは、契約金が高過ぎるとして、5月14日に払い込まれた保険料をBに返し、一応解約という形となっていた。この殺人では、浜田らは保険金を得ることはできなかった。 またCは、事件直後に犯行に使用したダンプカーを売却処分している。
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