作品誕生までの経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 08:28 UTC 版)
『マジンガーZ』は、同じ永井豪原作の東映動画作品である『デビルマン』についての打ち合わせの席上で、新たな提案をきっかけに企画が始まった作品であり、原作者による連載漫画と東映動画によるTVアニメが同時進行に近い形で世に送り出された。 永井豪は、渋滞に巻き込まれた自動車を見ていた時に、「自動車から脚が延びて前の車を(またいで)乗り越えていけたらいいのに」と感じたことが“乗り込んで操縦するロボット”の着想の根源になったと方々で語っている。永井は、子供の頃夢中になって読んだ『鉄腕アトム』や『鉄人28号』といった「ロボットもの」の、それらとは全く違う設定の作品を描いて見たいという願望があったというが、着想としては「ロボットもの」の分野に新しい設定を持ち込んだというよりは、乗り物の解釈を拡大してロボットに行き着いた……というものになっている。これは、作品が『エネルガーZ』または『アイアンZ』と呼ばれていたまだ初期の頃の構想で、「主人公が乗ったバイクがロボットの頭部に登り、合体し操縦する」という設定であった点からも読み取れる。ただし、この設定は当時人気の絶頂期にあった『仮面ライダー』に類似するという理由で、飛行メカのホバーパイルダーによる結合方式に改変され、バイク=コクピットという案は後にダイアナンAの操縦方法として流用された。
※この「作品誕生までの経緯」の解説は、「マジンガーZ」の解説の一部です。
「作品誕生までの経緯」を含む「マジンガーZ」の記事については、「マジンガーZ」の概要を参照ください。
- 作品誕生までの経緯のページへのリンク