体積密度とは? わかりやすく解説

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たいせき‐みつど【体積密度】

読み方:たいせきみつど

密度3


密度

(体積密度 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/09 00:50 UTC 版)

密度(みつど)は、一般には、対象とする何かの混み合いの程度を示す語である。ただし、科学において、単に密度といえば、単位体積あたりの質量(質量の空間微分[注 1])を指すことが多い。


  1. ^ 直観的には、各点における物質の量(質量)という意味
  2. ^ 異なる物理量どうしの演算で得られた新しい量であるため、組立単位で表されるものであり、正確に比ではない。
  3. ^ より正確には、この微小部分は微分で考える微分小と同じであるが、物理量が異なる場合、純粋な幾何学のようなで表す事ができないため、各点における物理単位辺りの大きさで表している。
  4. ^ この3つは法定計量単位となっている単位である。
  5. ^ 比重の定義は計量単位規則(平成四年通商産業省令第八十号)の別表第1で示されており、この表中の計量単位の欄に「(計量単位を付さない)」と記されていて、比重が無次元量であることが明示されている。
  6. ^ 理科年表でもg/cm3単位による数値を挙げている。理科年表2020、pp.392-393
  7. ^ このような直感的な密度の感じ方について、科学史家・板倉聖宣は、「鉄1 kgと綿1 kgはどちらが重いか」という問題に、多くの人は「鉄の方が重い」と感じることを指摘している[9]
  8. ^ アルキメデスがヒエロン2世から、金の王冠に混じりものが入ってないか調べるように言われた故事。その発見はアルキメデスの原理と呼ばれる浮力の原理である。(詳細はアルキメデスを参照のこと。)
  9. ^ 「液体中にあるものに関するアルキメデスの書」Moody & Clagett:The Medieval Science of Weightsの41-51頁ラテン原文(英文併記)より板倉聖宣が訳出したもの[11]
  10. ^ この手稿本で重さの最小単位としているもの[12]
  11. ^ 古代ギリシャデモクリトスレウキッポスに始まり、エピクロスが重さの概念を基盤にすることで一応の完成を見た理論。共和制ローマ時代の詩人ルクレチウスはエピクロスを称えて原子論を詳しく紹介する詩を残し[15]、その詩は中世から近代科学が立ち上がる時代のヨーロッパに大きな影響を与えた[16]
  12. ^ 従来は享保の改革で漢訳西洋科学書の禁書緩和が行われたとされていたが、実際には17-18世紀に中国から輸入されたイエズス会士がかかわって書かれた漢文科学書の影響がほとんどまったく日本の書物に表れていないことから、実際には吉宗の学問の奨励は「儒学の奨励」であり、「禁書の緩和」とは「特別に許可を得た学者に幕府の書庫内で閲覧を許されただけ」であり、実態は「禁書と出版の統制の制度化」が享保の改革で行われたのだろうと考えられている[37]
  13. ^ 宅間流からは天文学、暦算家の主要な人物が輩出しており、寛政の改暦にも従事している[23]
  14. ^ 中村邦光の論文では水の密度の単位に寸が用いられているが、それでは7貫=約27 kgと計算が合わないので単位を尺に訂正した。尺3なら(30 cm)327000 cm3=27 kgであるから、水の密度の値と合う。
  15. ^ これについては板倉聖宣『歴史の見方考え方』で詳しく論じている[45]
  16. ^ 称水とは「水中にて物の重さを称(はか)る」からきた言葉。のちに「水称法」と呼ばれるようになった[47]
  1. ^ 体積#体積と容積
  2. ^ 比重#定義
  3. ^ 水の性質#密度
  4. ^ 計量単位令 別表第一 項番19、「密度」の欄
  5. ^ 数値は理科年表2020、p.392 単体の密度
  6. ^ [1] Density maximum and molecular volume at the temperature of maximum density のaの欄 
  7. ^ a b 板倉・中村 1990a, p. 138.
  8. ^ a b 板倉・中村 1990a, p. 139.
  9. ^ 板倉聖宣 1978, pp. 69–83.
  10. ^ 中村邦光 2007, pp. 35–36.
  11. ^ a b 板倉聖宣 1958, p. 196.
  12. ^ a b c 板倉聖宣 1958, p. 197.
  13. ^ 板倉聖宣 1958, p. 198.
  14. ^ a b 板倉聖宣 1961, p. 29.
  15. ^ 板倉聖宣 2004.
  16. ^ スティーブン・グリーンブラッド 2012.
  17. ^ 板倉聖宣 1961, p. 30.
  18. ^ ニュートン 1977, p. 15.
  19. ^ 板倉・中村 1990a, p. 140.
  20. ^ a b 板倉・中村 1990a, p. 141.
  21. ^ 板倉・中村 1990a, pp. 143–144.
  22. ^ 中村邦光 2007, pp. 38–39.
  23. ^ a b c d 中村邦光 2016, p. 46.
  24. ^ 中村邦光 2007, pp. 40‐41.
  25. ^ 板倉・中村 1990a, p. 147.
  26. ^ 板倉・中村 1990a, p. 146-147.
  27. ^ 板倉・中村 1990b, p. 162.
  28. ^ a b 板倉・中村 1990b, p. 163.
  29. ^ 中村邦光 2007, p. 42.
  30. ^ 板倉・中村 1990b, pp. 164–165.
  31. ^ a b c 板倉・中村 1990b, p. 165.
  32. ^ 板倉・中村 1990b, p. 65.
  33. ^ a b 板倉・中村 1990b, p. 170.
  34. ^ a b 中村邦光 2007, pp. 44–45.
  35. ^ 板倉・中村 1990b, p. 171.
  36. ^ 板倉・中村 1990b, p. 172.
  37. ^ 中村邦光 2007b, pp. 81–84.
  38. ^ a b 板倉・中村 1990b, p. 173.
  39. ^ 中村邦光 2016, p. 47.
  40. ^ 板倉・中村 1990b, p. 174.
  41. ^ a b 板倉・中村 1990b, p. 175.
  42. ^ 板倉・中村 1990b, p. 179.
  43. ^ 板倉・中村 1990b, p. 181.
  44. ^ 板倉・中村 1990b, p. 182.
  45. ^ 板倉聖宣 1986, pp. 103–120.
  46. ^ 板倉・中村 1990b, p. 183.
  47. ^ a b 中村邦光 2007, p. 47.
  48. ^ 中村邦光 2007, p. 48.




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