体外と体内
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 07:15 UTC 版)
動物において、体外か体内かの選択がある例として、体外受精と体内受精がある。また、消化は普通は消化管の内部で行われるが、これを体外で行う体外消化もある。骨には体内にある内骨格と体表が硬質になった外骨格がある。いわゆる殻は体表より外側にあるものと考えればいいであろう。 そのほか、寄生虫においては、動物の体表につくのを外部寄生虫、体内にあるのを内部寄生虫という。ただし、この場合の外部と内部の区別はなかなか難しい。たとえばノミは明らかに外部寄生虫であるが、スナノミの雌は次第に周囲の皮膚が盛り上がってその中に収まる。ネジレバネ類は宿主昆虫の腹部の中に潜り込んで尾部のみが外に出る。これを普通は内部寄生とする。また、カイヤドリヒドラは二枚貝の外套膜に付着するが、明らかに貝殻に収まっているものの、外界の水に触れる。そういう意味では消化管の中も外部に開かれているから、真の内部寄生は体腔や体液の中にあるもののみ、との判断もある。
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