伴大矩(ばん・だいく)
本名大江専一。1892年(明25)生まれ。別名栄寿王、山上逸郎。
1929年(昭4)、「新青年」にヴァンダインの短編「ベッケルト事件」を無署名で翻訳。1936年(昭11)にアンソロジー「現代世界探偵小説傑作集」に収録の際に大江専一名義とした。
1931年(昭6)、「新青年」に大江専一名義でEWホールディングの「死の鎖」を翻訳。
1931年(昭6)、「探偵小説」に伴大矩名義でビガーズの「世界観光団の殺人事件」を翻訳し、1935年(昭10)には露下惇名義で「観光船殺人事件」として改題。
1932年(昭7)、クイーンの「和蘭陀靴の秘密」を「探偵小説」で訳し、クイーンを初紹介。
ヴァンダインと文通しており、クリスティ、カーなどの翻訳も手がけたが、翻訳工房的に訳していたので、訳文は粗雑だった。
没年不詳。
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