休止 The Pause (1954)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/02 03:51 UTC 版)
「木星買います」の記事における「休止 The Pause (1954)」の解説
放射線量を計測する装置が、突然カウントをしなくなった。故障かと思ったが、他の装置も同様にカウントしなかった。不思議なことに自然界に必ずあるはずの、バックグラウンド雑音も全くない。上司に原子爆弾はどうなっているかと聞くと、その答えは「原子爆弾とは何かね?」だった。同僚に原子エネルギーの本を出してくれといえば、そんな本は見たことがないという。元素周期律表には、原子番号81までの放射線を出さない元素しか掲載されていない。科学者がウランという元素名を聞いたことがないというのだ。いったいどうしたのだろう。実はこの現象は、外宇宙から来た生物の手によって、地球上での5年間のあいだ、原子力に関する知識が失われるというものだった。ただし世界中で100人の男女の知識と記憶だけは、手付かずで残されるらしい。5年たてば元素はもとに戻るが、そのあいだに原子力利用の正しい知識を、記憶を失った人々に与えてもらうのが目的だというのだ。
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