仲善寺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/20 05:27 UTC 版)
仲善寺(ちゅうぜんじ)は三重県津市美杉町太郎生字日神に存在した真言宗醍醐派の仏教寺院。1980年代には日神石仏群がある墓地の東、半町(≒54.5 m)の地点にまだ現存していたが、すでに宗教的活動は行われず廃寺同然となっていた。正式名称は日神山不動院仲善寺で、美杉町三多気の真福院末寺であった。 開山開基は真福院2代目の栄秀で、慶安3年10月(1650年10月 - 11月)に仲善寺を建立し、延宝6年(1678年)に仲善寺へ移住、天和元年10月3日(グレゴリオ暦:1681年11月12日)にここで亡くなった。明治維新から飯垣内分校が開校する1912年(明治45年)まで、太郎生村中心部の小学校まで通学するのが困難な日神の児童のために仲善寺で寺子屋教育が続けられた。位牌5柱と棟札3枚があり、『美杉村史』に記録されている。栄秀の隠居のための寺だったとされ、茅葺屋根・入母屋造の民家と変わらない構造の建物で、中に仏間があることでかろうじて寺らしさを有していた。 仲善寺跡から南へ1町(≒109 m)のところに不動堂があり、こちらは2018年現在も残っており、日神不動院と呼ばれている。
※この「仲善寺」の解説は、「日神石仏群」の解説の一部です。
「仲善寺」を含む「日神石仏群」の記事については、「日神石仏群」の概要を参照ください。
- 仲善寺のページへのリンク