石仏群と種子碑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/20 05:27 UTC 版)
像と碑はすべて大洞石と呼ばれる地元産の溶結凝灰岩で作られている。1969年(昭和44年)3月28日に三重県指定有形文化財(彫刻)となり、日神区が所有している。 石仏群の中心をなす阿弥陀如来坐像は、定印を結んだ高さ約77 cmの像で、顔は優しい表情を浮かべている。背後を舟形に彫り込んだ中に半肉彫りで表現されており、蓮華座のみ線刻にしている。この像は美杉町太郎生の瑞穂にある国津神社十三重塔の四方仏を大きくしたような姿形をしている。この周囲に不動明王・矜羯羅童子(こんがらどうじ)・制多迦童子(せいたかどうじ)を意味する種子(しゅじ)を刻んだ石製の種子碑が並び立つ。 阿弥陀如来坐像の前および左側には阿弥陀如来、薬師如来、釈迦、延命地蔵、合掌地蔵、親子地蔵の各立像が並ぶ。 阿弥陀如来坐像の背後には仲善寺の開基・栄秀の墓所があり、その傍らに延慶3年(1310年)の銘が入った碑があったとされるが、明治初期によそへ搬出され行方不明になったと言われている。
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