他者からの薬物の混入によるドーピング違反(パラドーピング)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:25 UTC 版)
「ドーピング」の記事における「他者からの薬物の混入によるドーピング違反(パラドーピング)」の解説
2018年1月9日、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)は、国内で初めての「他者からの薬物の混入」によるドーピング違反発覚を発表した。このような行為をパラドーピングという。 2017年9月に開催されたカヌー・スプリント日本選手権(石川県小松市)で、鈴木康大がライバル選手をドーピング違反に陥れるため同大会で優勝した小松正治の飲み物に禁止薬物である筋肉増強剤メタンジエノン(英語版)を混入させ、ドーピング検査で陽性となっていたことがわかった。同年12月13日付で、鈴木には約8年間の資格停止および日本カヌー連盟からの除名処分が決定した。小松の同大会での成績は抹消され、同年10月20日付で通知された暫定的資格処分は科さずに救済した。なお、鈴木はドーピングとまた別に、小松や実力が同程度の選手5~6人に対してGPS機器の窃盗やパドルの破壊などの妨害活動を行ったと自白した。 この報道を受け、元陸上選手の為末大がTwitterで「誰かから渡された飲み物は飲まないこと」「ペットボトルは必ず開けた時に音がするか確かめるよういわれた」とツイートしている。
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