他群との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 01:08 UTC 版)
この群のような、多数の同型の小花を左右交互に並べる小穂は、イネ科植物の基本的な構造に近く、ナガハグサ属やウシノケグサ属、あるいはカモジグサ属など、同様の小穂を持つものは数多い。その中で、この属の目立った特徴は、柄のない小穂が、細長い花軸に左右交互に並ぶことである。 この点で共通するのがカモジグサ属などであるが、ドクムギ属とは花軸に対する小穂の向きが異なっている。いずれも小穂には二列に鱗片が瓦状に重なった構造であるが、ドクムギ属では花軸に腹面を向ける、つまり片方の鱗片の列が軸に向かう。これに対して、カモジグサ属では側面を軸に向ける、つまり二列の鱗片が交差している面が軸を向いている。そのため、ドクムギ属でも小穂がやや大きいネズミムギでは、花序全体が何となく扁平になっている。 カモジグサ属とドクムギ属は形態的には共通点が多いため、まとめられたこともあったが、上記のような点から、類縁性は遠いとされる。本属はむしろウシノケグサ属に近縁で、ヒロハウシノケグサやオニウシノケグサはホソムギとの間に交配種が出来る。これはよい牧草として利用される。
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