井尻正二 ぶん・金子三蔵 え『消防犬・文』
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古生物・地質学者でナウマンゾウ研究などに大きな功績を残した井尻正二は、小樽の出身である。井尻は大正時代の終わりごろ、小樽・公園通りにあった消防分署の隣に住んでいた。そこには、「純粋の雑種」犬が1匹住み着いていた。井尻の見たところではお世辞にもいい犬とは言えなかったというが、その犬こそぶん公であった。 井尻は1972年(昭和47年)の随筆集『化石のつぶやき』において、ぶん公について1編の随筆を書いた。1975年には、画家の金子三蔵とともにぶん公の生涯とエピソードを題材とした絵本『消防犬・文』を創作した。井尻と金子はこの絵本で「絵本が絵本であるためには、あくまで絵が主体であり、絵が直接子供たちに話しかけるものでなくてはならない」という理念を掲げ、説明を最小限にとどめ、絵が持つ訴求力を活かすことを試みている。 『消防犬・文』は、2007年(平成19年)5月に読者からの希望で再刊された。この絵本には解説として、随筆集『化石のつぶやき』からぶん公について書いた部分が使用されている。
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