二段モーションの解禁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 10:10 UTC 版)
2017年8月17日の西武対楽天戦(メットライフ)にて、西武の先発菊池雄星が試合中に2度も反則投球を取られたことが物議を醸した。菊池の投球フォームはこのシーズンの序盤では二段モーションではなかったものの、シーズンが進むにつれて徐々に右脚を一度下ろして再び右脚を上げる完全な二段モーションへと変化していった。この試合以前でも菊池は度々審判から投球フォーム上の注意を複数回受けていたが改善されず、反則投球と取られるに到った。しかしそれまで事実上黙認されていた投球フォームがこの試合で急に反則投球とみなされるというタイミングと、試合後の西武球団がNPBに出した意見書の返答が「審判の判断に委ねる」という曖昧な内容に不可解さが残った。菊池はこの次の試合となるソフトバンク戦(ヤフオク)の投球第1球目から再び反則投球を取られ、試合後西武球団がNPBに対して二段モーションに関する質問状を提出することとなった。菊池以外にも日本ハムの井口和朋投手が同年8月19日の試合で、それまで問題無かった投球フォームが二段モーションによる反則投球を取られるという事が起こり、二段モーションの是非が再び論議されるようになった。 2018年1月29日、NPBは2018年度の野球規則改正を発表。この改正によって二段モーションを反則投球と定める項目が削除され、二段モーションが解禁となった。
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