二次的衝動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 06:19 UTC 版)
四つの基本的衝動を持ったところで脳の進化は止まらなかった。四つの基本的衝動を満たすために、さらに二次的衝動を持つように脳は進化した。以下にあげる本能的な二次的衝動を持っているかどうかは、個人差がある可能性がある。 属する 集団に属したいという衝動。進化論的には、集団でいた方が安全だという事や、経済的理由、異性が多くいるという理由がある。 自己の区別 自分は特別である、目立っている、重要な存在であると思いたい衝動で、人にそう思わせるミームは生き残りやすい。人は何か新しいこと、重要なことをしたいという衝動により、食べ物が見つけやすくなったり、異性から目立つ存在になることができた。 いたわり 他人の幸福を気遣おうとする衝動。人類はDNAのほとんどの部分を共有しているため、他者を気遣う衝動が進化した。したがって、他者をいたわるミームは心に入りやすい。 承認 他人に認められたいという衝動。あるいは自分自身が賛成できることをしたいという衝動。こうした衝動を利用するミームは、認められない場合に感じる罪や恥といった感情も引き起こす。 権力への追従 権力とうまくやっていこうとする衝動。権力と上手くやっていくことで、DNAが生き残り、複製されるために、脳はこの衝動を持つように進化した。 こうした衝動は強い感情が伴う。衝動が行わせようとする事をすれば気分が良くなり、しなければ悪くなる。人によって、同じ衝動に対して同じ感情を持つかどうかはよくわからない。しかし重要な点は、私たちは強い感情に繋がる二次的衝動を持っており、強い感情を引き起こすミームは、それだけ私たちの注意を引く。つまり心に入りやすく、ミーム進化において有利である。そして文化の一部となるのである。
※この「二次的衝動」の解説は、「ミーム」の解説の一部です。
「二次的衝動」を含む「ミーム」の記事については、「ミーム」の概要を参照ください。
- 二次的衝動のページへのリンク