二次的爆傷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 09:30 UTC 版)
爆風によって飛散した破片による損傷。爆風による外傷と破片による外傷は症状も処置も異なるため、一次と二次として区別する。 二次的爆傷は事故の際にも起きるが、戦時やテロ行為の際には殺傷能力を増すため爆発物に金属片が混ぜられていたり、爆発物の外殻が破片化して飛散しやすいように成形されていたりするため、二次的爆傷を蒙る被災者は多い。多発性の穿通創となり、単なる銃創よりはるかに重症である。一次的爆傷と同様、爆心に近いほど重い損傷を負い易いことから、そうした被災者は上記の肺障害も起こし易いといえる。基本的に殺傷半径は爆風よりも破片のほうが広範囲に及び直接の死亡原因となるのは二次的爆傷であることが多い。むしろ、手榴弾や迫撃砲などは二次的爆傷による殺傷を目的として設計されており、軍用兵器では破片の威力に重点が置かれている。
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