二層式河川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 14:05 UTC 版)
西田橋から今小路橋まで1.9kmの区間で、1980年代後期に日本で初めて河床を上下二層にする工事が行われた。バイパス下水道計画により上流域の全量カットしたとしても下流部現況断面では水量の流下はできず、改修が必要だったが市街地のため用地確保が困難のため、河床を大幅に掘り下げる方法しかとれない状況であった。しかし、この方式とすると平水時の水面はきわめて低い河川となり、住民が望む公園化を考えた親水性のある河川改修からは程遠くなるため、市職員の発案で二層構造河川となった。国の補助事業に認定してもらえるように建設省に出向いたが、「前例が無い」「上層は川の上に作ってはいけない構造物に当たる」などで門前払いだった。当時の増山道保市長も度々陳情に行った。3年間の交渉の末建設省もゴーサインを出した。上層の河床は川沿いの遊歩道(釜川プロムナード)と高低差が小さい小川である。下層は上の水路で流しきれない分を引き受け、親水のために上部に適量の水を保つようにした構造である。
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