予算編成と主計局の1年のサイクル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 16:13 UTC 版)
「主計局」の記事における「予算編成と主計局の1年のサイクル」の解説
通常、6月末の経済財政諮問会議における骨太の方針策定を経て7月、予算要求の基礎となる概算要求基準が閣議決定される。これを基にして8月末日、各省庁の概算要求が財務省主計局に提出される。 9月1日より、主計局が中心となって予算編成が始まる。まず各省庁の担当者による概算要求の説明が行われ、一項目ごとに確認を行う。11月頃に説明がすべて終わると、各課の主計官と主査全員で要求額ひとつひとつを査定し、最終的に主計局長が加わって局議を行い、12月上旬に予算編成大綱が閣議決定される。近年は論点となるような予算はこの時点で事前大臣折衝で修正が行われ、12月20日ころに財務省原案が内示される。ここから更に大臣折衝を経て、24日頃に正式の予算案が決定、翌年1月下旬に国会に提出される。主計局はこの期間が最も忙しく、12月には昼間は業界団体や国会議員の陳情の対応に追われて仕事にならず、必然的に徹夜、泊まり込みが続くことになる。なお、審査を直接担当する主査は課長補佐級であるにも関わらず、審査を受ける各省庁の担当者は、企画官・室長〜課長級の者が務める。実質的には下位者が上位者に対して厳しい審査を行うのであり、職級の高低と年次の長幼を絶対的に重んじる中央省庁では異例のことであり、主査が課長に対して「あんた」呼ばわりをするのも当たり前である。財務省の格の高さを見せつけ、各省庁に対して絶対的な服従を強いるための大切な作法とされている[要出典]。
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