九州大学との統合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/07 13:31 UTC 版)
「九州芸術工科大学」の記事における「九州大学との統合」の解説
2003年(平成15年)10月、九州大学と統合し、芸術工学部は九州大学芸術工学部に、大学院芸術工学研究科は九州大学大学院芸術工学府・同研究院となった。所在地はそのままで、キャンパスの名称は九州大学大橋キャンパス(大橋地区)である。 九州芸術工科大学の業務は九州大学に引き継がれ、統合後も(統合前に芸工大に入学した)学生は芸工大生の身分のまま授業を受けていた。しかし2004年(平成16年)度以降に施行される「国立大学法人法」により、国立大学は法人化され、一法人が二つ以上の大学を持つことは許されなくなった。このため芸工大が法律上消滅し、芸工大生と名乗っていた在学生の学籍問題が表面化した。協議された結果、「九州芸術工科大学」自体は法律上なくなるものの、2001年度(平成13年度)以降に九州芸術工科大学に入学した学生は、そのまま九州芸術工科大学の学生である事を名乗ることとなった。文部科学省は九大卒と芸工大卒のどちらを用いてもよいという見解をとっているが、該当学生が入学した当時施行されていた「国立学校設置法」に配慮した結論だと考えられる。卒業証明書や、公的文書も九大総長の名において、「九州芸術工科大学卒業」が保証されているが、実体のない大学に在学して学会活動や就職活動をし、かつ卒業するという煩雑な仕組みに、学生は戸惑うこととなった。なお同様のケースとしては、筑波大学と図書館情報大学の例があるが、こちらは筑波大学の所属扱いである。
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