主な源氏物語古系図
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/09/03 10:27 UTC 版)
「源氏物語古系図」の記事における「主な源氏物語古系図」の解説
九条家本古系図 成立時期は鎌倉時代初期を下らない時期で、おそらく字体などから平安末と見られる、現存するものの中では最も古いと見られる古系図である。冒頭と末尾が欠けているため本来どのような題号を持っていたのかは不明。「九条」と刻印された蔵書印が押してある。現在は東海大学桃園文庫蔵。 帝塚山大学本系図、秋香台本源氏物語系図 九条家本に最も近い内容を持った九条家本系統の古系図の一つ。 伝二条為氏本古系図 成立時期は鎌倉時代中期を下らないと見られる。旧前田家蔵。 末尾に「のりのし」、「すもり」、「さくら人」、「ひわりこ」といった現在流布している源氏物語に含まれない巻名をあげ、「これらはつねになし」と記している。 正嘉本古系図 正嘉2年(1258年)の書写と伝えられる。天理大学図書館蔵。 鶴見大学蔵本古系図 室町時代末期の書写と見られるが、内容的には正嘉本古系図に近い。巣守三位についての詳細な叙述がある。 天文本古系図 湖月抄に収められた古系図。実隆本成立より後の天文19年6月27日(1550年8月9日)日付の奥書を持つが内容は古系図に属する。
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