中級段階
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 14:39 UTC 版)
中・強風でのプレーニング時の方向転換に関する技術を習得する段階。 ウォータースタート セイルアップに代わるもので、ビーチスタートの発展的な走行を始める技術。ビーチスタートは浜で足が着く状態で行うのに対し、ウォータースタートは、水中で泳ぎながらリグを頭上に抱えてセイルに風を受け、風の力でリグが浮き上がるのに合わせてボード上に立ち上がり走行を始める一連の技術。風により荒れた水面でのセイルアップは困難を極め、体力の消耗も非常に激しくなるため、この技術を習得することは免れない。中・強風時でのセーリング技術上達の要となる。 プレーニングタック トランジションの一つで、中・強風時における風上まわりの方向転換技術。プレーニングから高速でタックを終え、失速を極限に少なくプレーニング走行へと繋げるタック。 ヘリコプタータック トランジションの一つで、微・中・強風時における風上まわりの方向転換技術。風上へ方向転換中のデッドゾーンに入った際に裏風を利用してボードの方向転換を促し、リーウォード(裏風を使った走行状態)からジャイブを行うようにリグを反転させて方向転換を行う技術。リグをヘリコプターのように回転させるためこの名付けられている。 レイルジャイブ トランジションの一つで、中・強風時における風下まわりの方向転換技術。プレーニングのターン時では、スピードによる外側への遠心力が発生するため、ボードの中心を踏み込んで側面(レイル)を水面にかませ、遠心力に対峙するよう内傾しながらボードの反発力によるカーヴィングで方向転換を行っていく。レイルジャイブは、 (1) プレーニングからカーヴィングターンによるリグの内傾、 (2) 足の入れ替え、 (3) リグを返すといった動作を連続して行う難しさから、それを習得するべく多くのウィンドサーファーが練習を繰りかえす技術となっている。レイルジャイブは競技においては必須技術でもあり、上級者への登竜門・中級者卒業のテクニックと位置づけられる。
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