中央館債務超過問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 15:44 UTC 版)
「ザザシティ浜松」の記事における「中央館債務超過問題」の解説
当初見込まれていたパルコの中央館への出店が白紙撤回され、また隣接する松菱の破産など悪条件が重なり、投資額のうちの32億円あまりが返済不能の状態に陥っているという問題が表面化した。再開発組合が建物完成後7年目に現在なっても解散出来ない事態となっており、2007年度末時点で債務は利息分含めて36億円超に膨れ上がっている。仮に地権者法人が商業スペースの売却をしたとしてもなお残りの債務が返済不能な状態に陥っている。 2008年3月末に融資元の静岡銀行、清水銀行、浜松信用金庫、りそな銀行などは、事態の収拾が見込めないことから、保有する債権を債権回収会社に譲渡。開発を主導した浜松市も公的資金投入案を市議会に否決された経緯から、「民民の問題」として責任の所在を認めていない。 最終的に前述のとおり、中央館の商業施設管理会社アルファ・イチマルマル(浜松市中区鍛冶町)は、2011年に破産となり、テナントの営業は継続したまま日管株式会社に引き継がれた。破産にもかかわらず営業継続とされたのは、営業が終了すれば債権の回収額が大幅に減少することが見込まれたためで、債権者の合意のもと引継ぎ先を求めることにしたためである。
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