中国語入力の実際
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 00:08 UTC 版)
「五筆字型入力方法」の記事における「中国語入力の実際」の解説
五筆字型入力方法では、キーボードのAからYまでを筆画によって5つの区に分けている。 第1群:横棒(一)、GFDSAキーへ配置 第2群:縦棒(丨)、 HJKLMキーへ配置 第3群:左払い(丿)、TREWQキーへ配置 第4群:点(丶)、YUIOPキーへ配置 第5群:鉤(フ)、NBVCXキーへ配置 各キーにはその筆画で始まる(例外あり)125種類(86版の場合)の字根が割り当てられている。キーは25しかないため、ひとつのキーに多数の字根が割り当てられることになる。同じキーに割り当てられる字根のうちの代表となるひとつを鍵名と呼ぶ。 字根そのものを入力するには: 鍵名そのものを入力するには対応するキーを4回繰り返して打鍵する。例:「言」はYYYY 1画しかない字根(一丨丿丶乙)を入力するには2回繰り返して打鍵し、そのあとにLを2回打鍵する。例:「乙」はNNLL(ただし「一」は後述の一級簡碼でも入力できる) それ以外の字根を入力するには字根そのものを打鍵したあと、文字の第一・二・末画を打鍵する。例:「三」はDGGG 字根以外の文字を入力するには文字を字根に分解して、その組み合わせを入力する。例えば「信」は「人言」(WY)、「基」は「廾三八土」(ADWF)のように分解する。字根が5つ以上に分解される場合は第一・二・三字根と最後の字根のみを取って4打で入力する。 2ないし3打で入力できる字では、その後に最終画の筆画の種類、および文字の構造が左右型・上下型・それ以外のどれであるか(これを字型と呼び、五筆字型の名の由来になっている)を示す識別碼と呼ばれる1打を加えることになっている。ただし現在の実装では途中まで入力したところで選択肢が出るので、識別碼まで入力する必要のないことが多い。 打鍵数を節約するために、簡碼という短縮コードが定義されている。一級簡碼は1打で打てる文字で、通常の打鍵とは無関係に、頻度の高い25字が定義されている。二級簡碼は通常の打鍵の先頭の2打だけで打てるもの、三級簡碼は先頭の3打だけで打てるものを言うが、一級簡碼以外は現在の実装では途中まで入力したところで選択肢が出るので、覚える必要は少ない。 携帯電話用には、テンキーの1に「一」、2に「丨」、3に「丿」、4に「丶」、5に「フ」が置かれている。テンキーによる入力方式では字根を使用せず、筆画のみを使う。
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