両性具有の神話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 14:52 UTC 版)
雌の個体は陰核が陰茎状に肥大している。膣と尿道が陰核を貫通して合流しており、排尿や交尾時の膣、出産時の産道を兼ねる。勃起も可能。さらに陰唇が癒着しており、陰嚢状となった袋をもつ(内部には脂肪の塊が入っている)。このため雄の外性器と区別しづらい。 発達した肛門腺が女性器と見間違えられ、永らく両性具有と信じられてきた。古代ローマの博物学者プリニウスは博物誌にて、ハイエナは交尾をしなくても出産できると記した。 胎内において高いアンドロゲン濃度が維持されるために起こる現象とわかっている。 こうした形状が出産を困難にし、正常な出生率は極めて低い。第一子の60%は死産、もしくはまもなく死亡し、母親も20%の確率で命を落とす。
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