両性具有説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/23 07:57 UTC 版)
他にこの人物は両性具有若しくは神人合一とする説も存在する。即ち一連の大アルカナの最後に位置するカードは男性・女性のどちらにも偏ることなく究極的に完璧な存在として扱うべきであり所有対立物の完全なる統合に至る「ゴール」として最も相応しいと考える説である。人物を取り巻くアーモンド型の植物は卵・子宮を表しその上下のリボンと併せて∞を表している。そして彼(または彼女)は中央で片足を上げ恰も踊っているように見える。しかしその姿からは躍動を感じ取ることは出来ない。この表す所のものは永遠の中で動きの無いダンスを踊りつづける完全統合を果たした完全存在が内的にも外的にも誕生した瞬間である。この後彼(または彼女)は新たなる目的に向けて旅に出るべく再びもとの場所から再スタートを切るとの解釈も有る。この説によるとこの「世界」は終わりであると同時に始まりでもある。つまり全ての事柄には「終わり」というものは存在せず輪廻転生を繰り返すことで限りなく「終わり」へと近づいて行くことが重要であると暗示している。
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