世界共通ロマ語アルファベット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 08:58 UTC 版)
「ロマ語」の記事における「世界共通ロマ語アルファベット」の解説
これとは別に、1990年の第4回世界ロマ会議(英語版)にて制定された世界共通ロマ語アルファベットも存在する。こちらはフランスの言語学者マルセル・クーティアード(フランス語版)によって考案されたもので、基本は上記のパン・ヴラックス法に近いものの、子音字に添えるダイアクリティカルマークとしてハーチェクではなくアキュート・アクセントを採用している点、格変化を形態音韻論的に表記するための専用の文字を整備している点、および各方言における口蓋化の度合いの違いによって生じる発音の差をある程度織り込んだものとなっている点が特徴となっている。 この世界共通ロマ語アルファベットは一定数の刊行物において使用がなされているものの、未だ広く受け入れられているとは言えない状況にある。要因の一つとして、ヨーロッパのどの言語のキーボード配列でも標準的には配置されていないような文字が多数含まれておりコンピューターでの入力が容易ではないからではないか、という指摘も存在する。
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