上海に渡った2台のオートモ号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 08:53 UTC 版)
「オートモ号」の記事における「上海に渡った2台のオートモ号」の解説
上海に到着した杉山は20%の関税を上海税関に納め、オートモ号を陸揚げした。杉山はサンプルとして輸入したこの車両を、現地の会社に見せて回った。しかしながら、無名の車両を売り込むことは容易ではなく、結果、このオートモ号は森村洋行の社用車として乗り潰されてしまうこととなる(詳細は#輸出車第1号を参照)。 杉山がオートモ号を売り込んでいた頃、上海の倍開璽路(後の恵民路)に住むオランダ人が白楊社からオートモ号を直輸入した。これがオートモ号の(あるいは日本車の)輸出車第2号である。この車は友人のイギリス人「ジョンソン氏」に貸され、もっぱらジョンソン氏が上海市内で乗り回すことになったという。 この車両は後に上海の閘北の消防隊に買い取られ、1928年(昭和3年)頃には、この車両は赤く塗装され、消防隊の伝令車として用いられていたという。
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