三柱神社 (柳川市)とは? わかりやすく解説

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三柱神社 (柳川市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/07 05:32 UTC 版)

三柱神社
所在地 福岡県柳川市三橋町高畑323-1
主祭神 松陰霊神(立花宗茂)、瑞玉霊神(誾千代)及び梅岳霊神(戸次道雪
社格 旧県社
創建 1826年(文政9年)
例祭 秋季大祭「おにぎえ」
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三柱神社(みはしらじんじゃ)は、福岡県柳川市三橋町にある神社柳河藩初代藩主の立花宗茂、その妻の誾千代及び岳父の戸次道雪の三柱を祀り、柳川城からは鬼門の位置に鎮座している。

概要

三柱神社の創建前、立花宗茂・誾千代夫妻の霊は柳川城の北に位置する日吉神社の近隣にあった「唯一宮」にて祀られていた[1]。一方、戸次道雪の霊は1783年天明3年)に神号「梅岳霊神」が贈られたことを機に、柳川城三の丸にあった長久寺の境内に「梅岳宮」を建立して祀られるようになった[1]1820年文政3年)には、宗茂に「松陰霊神」、誾千代に「瑞玉霊神」の神号もそれぞれ贈られ、1823年(文政6年)に宗茂・誾千代の二柱は梅岳宮に合祀された[1]。しかし、梅岳宮は三柱を祀るには狭小だったことから[1]1826年(文政9年)に柳河藩9代藩主の立花鑑賢によって、梅岳宮を現在地に遷座する形で三柱神社が創建された[2]1875年明治8年)には県社となる[2]

楼門は日光東照宮陽明門、廻廊は厳島神社を模して建造されたほか、欄干橋の擬宝珠は柳川城の橋から移したとされており、水郷柳河を代表する建造物であった[3]。しかし2005年平成17年)に多くの建物や神輿などが放火により焼失してしまったため[4]、現在復興が進められている[5]

境内一帯は「高畑公園」として整備されており、春は桜の名所として賑わう[3]。また毎年10月には秋季大祭「おにぎえ」が開催される[6]

文化財

福岡県指定無形民俗文化財
  • どろつくどん - 1966年昭和41年)指定[1]。「おにぎえ」の中日に行われる神幸行列の先頭を行く山車で、「どろつくどん」は囃子の音に由来する呼び名である[1]。山車の上で「道ばやし」「参道ばやし」「神楽ばやし」の3種の囃子と舞を披露しながら、三柱神社、日吉神社および八剣神社を巡回する[7]。1826年の遷宮式にて、外町(現・保加町)の人であった北川新十郎や弥永久右エ門などが、江戸神田明神葛西囃子京都祇園祭の山鉾を参考に考案、奉納したところ、好評だったことから定着した[1][7]。現在、山車は保加町、蟹町、京町三丁目、上町の各町が所有する4基と、1997年平成9年)に結成された「飛龍どろつくどんの会」が所有する1基が存在する[7]

利用情報

  • 所在地
福岡県柳川市三橋町高畑323-1
  • 拝観料
無料
  • 拝観時間
自由

交通アクセス

ギャラリー

脚注

  1. ^ a b c d e f g 三柱神社 - 柳川市、2023年3月16日閲覧。
  2. ^ a b 明治神社誌料編纂所 編『明治神社誌料 府県郷社 下』明治神社誌料編纂所、1912年1月15日、45-46頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1088313/549 
  3. ^ a b 三柱神社|みどころ|筑後七国よかとこ巡り旅
  4. ^ 外尾誠「焼失したおみこし復活、秋季大祭でお披露目 柳川・三柱神社」『朝日新聞朝日新聞社、2021年10月9日、朝日新聞デジタル。
  5. ^ 三柱神社|柳川を観光する|柳川市観光サイト ゆつら〜っと柳川
  6. ^ 三柱神社秋季大祭「おにぎえ」- 柳川市
  7. ^ a b c どろつくどん - ふくおか民族芸能ライブラリー、2023年3月16日閲覧。

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